こんにちは、IBEAの野呂です。

去る3月24日(日)に東京新宿で、スーパーママ講座が開催されました。

当日は快晴、会場は高層ビルの47階にあり、遠くに富士山の姿が見えました。

第一部、ペトロスキー博士による講義「失敗が子供を成長させる、一科学者から見た子育てのヒント」がスタート!

あなたが驚くのはどんな時ですか?

「皆さんは、どんな時に驚きますか?」

ペトロスキー博士のこんな質問から講義は始まりました。

会場を動きながらお母さんたちに問いかけるペトロスキー博士。スタートからパワー全開です。

ちなみに小学生に同じ質問をしたら、「びっくりした時に驚く」という答えが返ってきたそうです(笑)

この質問は「何を目的に子どもを教育するのか?」という、大きな質問への答えにも繋がっているのですが・・・

さて、皆さんはどんな時に驚きますか?

ペトロスキー博士の答えは「失敗した時」

失敗すると、自分の予測とは違う状況に直面するので、人は驚いて、だからこそ想像もしていなかった新しい世界への扉が開くのだそうです。

これを隣のおじさんから聞いたなら「よくある話ね」で終わりですが、一流の物理学者であるペトロスキー博士によって「失敗がなぜ重要であり、素晴らしいのか」が紐解かれていくのですから、

「失敗 = ペケ」から「失敗 =新しい世界」

というワクワクしたイメージへと、これまでの常識がガラッと変わっていきます。

ペトロスキー博士のような教育者が増えたなら・・・と、つい期待してしまいますが、子どもの一番近くにいる私たち母親が変わったほうが早い、そのためのスーパーママ講座なのです。

子どもを教育する目的とは

普段、熱心に子どもの教育を考えていても、なぜ子どもに教育が必要なのか、その目的を人にわかりやすく説明するには普段からしっかり考えていないと難しいかもしれません。

教育の目的について、ペトロスキー博士はこのように仰っています。

想定外(制御不能)なことが起こった時に、自分で解決できるような人間に育てること

世の中の流れという大きな視点だけでなく、私たち自身の歩んできた人生という個人的な尺度でさえも、振り返ってみれば「想定外」の連続ではないでしょうか?

そして、その「想定外」が転機となって、思っても見なかった世界が拓けることだってあります。

熱心に聞き入り、質問する参加者の皆さん。
失敗することが、なぜ子どもの成長にとって必要なのか?突然の環境の変化、制御不能な事態を乗り越えるのは、どんな人なのか?

というお話の中では、「グローバル化が非生産的である」ということ、その根拠についても伺うことができました。

あれ、じゃあ世間が言っていることって何なの?

このようなグラフをもとに、

科学的な根拠とともに説明してくださるので、参加者の目からウロコがボトボトと落ちていきます。

質疑応答コーナーからご紹介

質疑応答では時間いっぱいまで、お母さんたちからたくさんの質問が寄せられました。

様々な質問が寄せられましたが、1つだけご紹介しますね。

Q「ペトロスキー博士がおすすめの図鑑を教えてください」

A オススメは保育社の図鑑です。
さらに、以下の条件を踏まえて選ぶのがおすすめです

・子ども向けのものではなく、本格的なものを選ぶこと。

・写真よりもイラストのものを選ぶ。
背景が写っている写真は特にわかりにくい。イラストは特徴を際立たせて描かれていることが多く、見た目が似ている種類でも違いがわかりやすいのだそう。

・子どもが使うものなので中古のもので十分。

図鑑の使い方

そして、図鑑の使い方についても教えていただきました。

普通は図鑑というとこんな使い方をしているのではないでしょうか?

登山していて珍しい花を見つける
 ↓
なんていう花なのかしら?と図鑑で調べる

ペトロスキー博士によれば、これでは順序が逆なのだそうです。

図鑑というのは毎晩、寝床で眺めるのが良いのだそう。だから山で、花と出会った時にはもうすっかり、その名前や特徴を知っている状況なわけです。

そうして「これが本物か!」と感動する、これがオススメの図鑑の使い方だと教えてくださいました。

他にも、まだまだご紹介したいことがいっぱいですが、とてもこのブログではお伝えしきれないので、いずれ何か違った形でお届けできたらと考えております。

スーパーママ講座レポート、まだまだ続きます。